SEのおじさん/一流と二流のはざまに
先日親戚のおじさんに会いました。
某大学の理系学部出身で、文学部の私とはまさに対極にいるのですが、「お前、システムエンジニア(以下"SE")という可能性は?」と聞いてきました。彼、SEなのです。
正直学内でもSEはよく勧められます。文系でもなれる仕事だとか、今が狙い目だとか。
しかしながらおじさん自身かなりの激務で、30代の頃は残業が多すぎて(多分可愛い盛りだったであろう)御子息に「週末だけ帰ってくる楽しいおじさん」扱いされたりしていましたし、私自身天邪鬼なので、大学でそんなに勧められるということは裏があるに違いないと踏んでいました。
しかしながら、もう二十歳を過ぎた私にお年玉をくれる優しいおじさんが勧めてくれるわけですから、何もしないで「私には向きません」と言うのも失礼ですし、SEのインターンシップを考えてみることにしました。
で、探したらうじゃうじゃ出てきたのですが、インターンシップにも色々あるんですね。
昨年の夏休み、インターンシップにふたつ申し込んだのですが、片方は完全な抽選、もう片方はエントリーシート提出の上選考というもので、両方見事に落選しました。
今回も、3時間1dayのものから、グループディスカッション(以下"GD")や書類選考ががっちりあるものまで多種多様。2月は余裕はあるので、いくつか申し込んでみようと思います。
問題は、GDやらなんやらを受ける度胸があるかということ。そりゃいつかは本選考でやらなきゃいけないわけで、むしろこれをチャンスと考えなくてはいけないわけですが……。
こういうところに、一流と二流のはざまがあって、私はどうも一流ではないんだなぁということをしみじみ感じます。
論理的な文学部に光あれ
前回の続きです。
文学部は本当に就職に弱いのか?(後) - 「言葉」を操るスキルをもっと活かせるはず | マイナビニュース
トミヤマ先生は、文学部の魅力をこう語ります。
――4年間、言葉を操ってきた文学部生が、その悪魔的な能力をもって試験官の心を操れば、意中の企業への就職へも可能なはず、というわけですね
(中略)
文学部では、教科書の内容を暗記するだけではだめで、そこに自分ならではの新しいアイデアをプラスしないと評価されません。ただ我が強くてわがままなのではなく、自分の感性を頼りに新しい何かを見つけ、それをみんなに提供できる人材なんだ! ということをきちんと説明できれば、採用してくれる会社は絶対にあります
なんだろう、凄まじい違和感……。
もしかして、トミヤマ先生のご専門って、文学でも文芸系統なのではないでしょうか。あるいはサブカルチャーとか、コミュニケーション論とか。
私はどちらかというと文学部でも国語より社会科に近い方面(哲学とか社会学とか歴史学とか宗教学とかそちら側)なので、ゼミでは詭弁と誤解されるようなことは徹底的に排除し、しっかりした根拠を用い、論理的であることを求められてきましたし、言葉がうまい必要は全くありませんでした。
また、感性はほぼ問われません。むしろ感性なんて不安定なものより、徹底的な客観性こそが我々の学問の誇りです。
やっぱり文学部は……広いんですかね、範囲。
頑固で飽きっぽい?
私は一途ですが前向きな性格で、これまで様々な難所に臨機応変に対応してきました。友達にはよく「にぎやかで存在感がある」と言われます。動物に例えると猫っぽいとよく言われます。
モットーは時間を大切にすることで、他人よりはユニークで気丈らしいということは自覚しています。向上心の強さにも自信があります。
私は頑固で飽きっぽい性格で、これまで行き当たりばったりな人生を送ってきました。友達にはよく「うるさくてうっとおしい」と言われます。ちょっと自分勝手です。
かなり短気で、ひねくれていて生意気だということは自覚しています。はっきり言って見栄っ張りです。
短所を長所に変える辞典を使って自分の性格を表現してみたのですが、いかがでしょうか。文章そのものがややこじつけ臭いですが……。
そもそも「頑固で飽きっぽい」というのが我ながら意味不明なのですが、頑固な時と三日坊主な時の落差が激しいとよく言われます。だいたいベースは三日坊主で、提出期限があるものや他人に提出するものについてのみは異様なまでに頑固です。これも見栄っ張りだからでしょうか。
文学部に光あれ
こんな記事を見つけて戦々恐々しています。
文学部は本当に就職に弱いのか?(前) - 「会社がわたしに合わせろ! 」と思ってしまうところは…ある | マイナビニュース
インタビューを受けているトミヤマ先生は学部が法学で、大学院で文学に移った方。先生曰く、法学部は
とにかく客観的でフラットな視座を獲得することを求められます。たとえば法学部では、模擬裁判をやることがあります。いわゆるロールプレイですね。原告、被告、裁判官、それぞれの立場になって考えなくてはならない。自分がどの立場になるかは、授業内容によって変わりますし、自分で選ぶことができない場合もあります。ですから、自分の主義主張はとりあえず置いておいて、“役割”に徹しなければならないわけです。弁護士の役割に徹するのであれば、助けを求めてきたクライアントのニーズに応えることが最優先になります。たとえクライアントがとんでもない犯罪者であってもです。極論すれば、自分なんてどうでもよくて、誰かの役に立つにはどうすればよいかを学ぶところ、それが法学部なんです。
なのだそう。
一方我々文学部は
他者の話に耳を傾けることは重要だが、それよりも自分の軸がぶれていないことのほうがもっと重要だ、という考えがとても根強い。法学部では"自分なんてどうでもよい"だったのが、文学部では"自分ありき"なんです。他人は二の次(笑)。法学部の学生は、与えられた状況に自分を合わせることに慣れています。それは、就職活動に向けて自分の考えを調整できることを意味しています。あるいは調整なんかしなくても、既に企業になじむ考え方が刷り込まれているとも言える。だから就職に有利な面はあるように思います。
その点、文学部生は自分の感性を大切にする環境で学んでいるので、良くも悪くも自分の軸がしっかりしていて、就活の場で『自分は個性的で、ゆえに貴重な人材だ』というアピールに終始してしまうことがあります。自信過剰な学生になると会社がわたしに合わせればいい! わたしに合うポジションを用意しろ! という姿勢になってしまう(笑)。
なのだそう。興味深い考察です。
凄く意地悪で悪意アリアリの言い方をすれば、「文学部は協調性がなく、法学部のように他者や社会のためというより自分のために生きているワガママな奴らだから就職できない」というわけですね。
正直読んでいてちょっとイラッとしましたが、文学部のくだりは真実だと思います。法学部には在籍したことがないので、果たして法学部が自分の意見を何も持っていないのかについては言及を控えますが。
ただ、大学院の文学部(正確に言えば文学研究科の類)というのは、良くも悪くも我々とはちょっと違う生き物です。これまた超悪い言い方をすると、文学部が外来だとすれば、文学研究科はまさに入院。
文学部として時代錯誤な選択をしているという自覚はありますが、それでも大学院生に比べればまだなんとかなるかなとか思っています、正直。
加えて言うなら、文学部にも色々な学科があります。伝統的な日本文学や哲学みたいな"王道”から、観光学に近いようなところまでひっくるめて文学部の範疇になっていることがあるので、一概に文学部と言っても、みんながみんな読書感想文を書いているわけではありません。……ま、私は読書感想文側ですが(笑)
この話はどうも続きがあるようなので楽しみです。
【文学部生必見?】経済学部でないと就職って不利なの…?|就活サイト【ONE CAREER】
関連するのかしないのか、今度は経済学部と比較です。この記事は正直オチがないような感じなのですが、個々としては面白いことが書いてあります。
それではなぜ文学部の就職は悪いのか? 答えは簡単で「就職に興味のない奴らが集まっているから」就職状況が悪いのです。「企業社会なんてバカらしい」「カネや経済に興味を持つのはあさましいこと」「サラリーマンは社畜・奴隷、JOB IS SHIT!!」「リーマンショックで資本主義は死んだ」「サラリーマンどもの教養のなさにビックリした、こんな奴らにコキつかわれるなら死んだ方がマシ」などと、まぁこれらは極端すぎますが、口には出さずともなかば本気で考えている奴らが意外と多くいるところ、それが文学部です。
これもなかなか的を射ていると思いました。うちの文学部でも、上位層は確かにこんな感じ。だいたいの場合学者志望です。
ただ、私も含めた中下位の場合、「国語が好きだから」「英語が好きだから」「歴史が好きだから」みたいなごく単純な理由で進学してしまった人が多く、社会情勢がどうなっているのかとか、日本経済がどんな状態だとか、そういったことに異様に疎い人も多いです。学校の先生を目指す例もありますが、大学入学の時点で時が止まっている人もたくさんいます。だいたいこういうタイプの人は教養らしい教養は持っていません。
単に、ここしか受からなかったからといったような事情で
文学部に行かれたのなら、間違いなく不利でしょう。
でも、英和、自由に訳せます。とか、
シェークスピアが好きで、作品を全部そらんじることが出来ますとかといった
強い部分があったら、それは逆に強力な武器になるはずです。
この文章には違和感。
最近は大学も文学部の就職率が低く、人気が低迷しているということを理解しはじめているようで、謙遜を欠ける言い方ですが、歴史の浅い大学にはあまり文学部がありません(そしておおむね「実学重視」と言っています)。私自身、地元に大学はたくさんあったのに文学部はひとつもなくて、泣く泣く都会に通うようになったという経緯があります。
それと、シェークスピアの作品を暗記した人材が欲しいかと言われると、かなり微妙だと思います。
大学に入学した頃、教授から「本に書いていること本を持ってくれば分かる。君たちが学ぶべきは本に書いていないこと、考える力だ」と言われました。教授なんて人たちは一般的な就活は経験していないので、これから就活せんという私にこの言葉にどれほどの意味があるかは微妙ですが、シェークスピアの作品を暗記するよりかは大事なものがある気はします。でもまあ、シェークスピアの作品を暗記するぐらいでしたら、それなりの英語力はあると思いますが。
余談ですが、私はラテン語の叙事詩の一節を暗記しています(勿論原語で)。
ただこれが役立ったことはいまのところありませんし、これが役立つ企業も少ないと思います。
余談ですが、私はちょっと法学部に恨みがあります。
友人に法学部が何人かいるのですが、数人に「文学部に入学したかった」とか「お前はいいよな、文学部だから好きな勉強が出来て」とか言われるんです。なんなんでしょう、彼ら。
人生のなかで、大学に行くチャンスは1回とは限りません。
でも、有り余る体力があり、しかも働かずとも後ろ指刺されず、全力で研究が出来る時期は今しかないと思い、私は「最初に学ぶ学問」として文学部のある学問を選びました。
……いや、だからこそ就職に絡むこの大学生活における学問として文学部を選ぶ必要はなかったのかもしれないというような気もしています。正直。
成績で売りたい
実は最近ブログタイトル変えました。
名前の割に日本史ブログではないのですが、ふと良い語感を思いついたので。
正直、就活ネタで使えそうなのって成績ぐらいしかないのですが、成績が良いってどういう評価をされるのでしょうか。
こんな記事がありました。
人事部が見る、成績表「5つのポイント」 | なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか? | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
これによると、成績について質問が飛ぶ時は、具体的に聞かれるとのこと。例えば、
「ほかの授業は、どのような基準で選択したのですか?」
という質問に対し、
「なるべく少人数(大人数)の授業を選択するように心掛けました」
という答えが返ってきたとします。こういった場合には、
「なぜ、そのような授業選択の方法をとったのですか?」
という質問が考えられます。
「少人数の授業のほうが発表の機会も増え、将来の役に立つと思いました」
「大人数の授業のほうが友達も多く履修しているため、ノートの貸し借りができると思いました」
この2つの答えからはまったく違う印象を受けるということは、おわかりいただけると思います。前者からは、まじめで将来についてしっかりと考えている一方、もしかしたら融通が利かないタイプかもしれない、という印象を受けます。後者からは、少しお気楽な性格も垣間見えますが、他人と協調して物事に取り組めるという印象も受けます。
……だそうです。
いやあの、「大多数の方が~」の回答が本当にこれで納得してもらえるのか、私としてはちょっと微妙な気がしたのですが、とにかくそういうことみたいです。
おこがましくも学内ワークスタディでは、迷える子羊たちの相談をしているので、履修や成績関係にはそれなりにちゃんとした哲学を持っているつもりですし、他の学生がどんな信念を持っているのかも、ある程度は把握しています。
うーん、あとは……面接でこの点の方向の質問をしてもらえるようなエントリーシートや履歴書を書く必要がありそうです。
Facebookと就活
就活の時、Facebookはどう作用するのかということを考えておりました。
海外の友人がいるのでFacebookは使っているのですが、ほとんど友達限定でしか更新しないので、友達でない方がみるとタイムラインはスカスカ……のはずです。
社会人も就活生も!Facebook新タイムラインで最低限やっておきたい設定項目あれこれ | リクルーティングの世界
一応こんな記事がありますが、ここ数年でFacebookを取り巻く環境は変わっていますので、何とも言えません。
目下の悩みはアイコンでして、一応自分の写真で、特別盛ったりもしていないのですが、こう……変な撮影方法で撮影したものなので、二度見させるような出来なんですよね。友達相手だと非常にウケがいいのですが、社会人的に見ると厳しい……というか。
個人的にはお気に入りなのですが、リスクを考えると就活用に変えるべきなのでしょうか。
ちなみに割とレアな名前なので、人違いで済ませてくれる可能性は低いです。
うちの就職課、トンデモ就活本並なのか……
ふと見つけた記事で、背筋が凍りました。
「女子学生はスカートでないと受からない!」と明記しているトンデモ就活本があった
えっと、「女子学生はスカートでないと受からない!」という文句に背筋が凍ったんじゃありません。
……これを、就職課で実際に言われたからです。何食わぬ顔で。
正直私はスカートが嫌いなので、就職課の先生(←嘱託なので職員ではありません)に訊いたところ、「そんなことないよ」と言ってもらって安堵しましたが。
いやぁ本当にびっくりしました。