論理的な文学部に光あれ
前回の続きです。
文学部は本当に就職に弱いのか?(後) - 「言葉」を操るスキルをもっと活かせるはず | マイナビニュース
トミヤマ先生は、文学部の魅力をこう語ります。
――4年間、言葉を操ってきた文学部生が、その悪魔的な能力をもって試験官の心を操れば、意中の企業への就職へも可能なはず、というわけですね
(中略)
文学部では、教科書の内容を暗記するだけではだめで、そこに自分ならではの新しいアイデアをプラスしないと評価されません。ただ我が強くてわがままなのではなく、自分の感性を頼りに新しい何かを見つけ、それをみんなに提供できる人材なんだ! ということをきちんと説明できれば、採用してくれる会社は絶対にあります
なんだろう、凄まじい違和感……。
もしかして、トミヤマ先生のご専門って、文学でも文芸系統なのではないでしょうか。あるいはサブカルチャーとか、コミュニケーション論とか。
私はどちらかというと文学部でも国語より社会科に近い方面(哲学とか社会学とか歴史学とか宗教学とかそちら側)なので、ゼミでは詭弁と誤解されるようなことは徹底的に排除し、しっかりした根拠を用い、論理的であることを求められてきましたし、言葉がうまい必要は全くありませんでした。
また、感性はほぼ問われません。むしろ感性なんて不安定なものより、徹底的な客観性こそが我々の学問の誇りです。
やっぱり文学部は……広いんですかね、範囲。